愛知県大会 展望
今年の愛知県大会もセンバツ王者の東邦、昨年西愛知代表の愛工大名電、一昨年の代表で秋季大会準優勝、春季大会ベスト4の中京大中京、大藤監督が就任し春季大会準優勝の享栄の私学4強が中心になりそうだ。
そこに東愛知代表の愛産大三河、昨年春季大会東邦と中京大中京を倒した中部第一、元沖縄尚学監督の金城監督が就任した愛知黎明、2017年センバツ出場の至学館、近年力をつけてきた栄徳、春日丘、桜丘、西尾東が挑む形に。
また東邦、愛工大名電、愛産大三河がノーシードになったため、序盤から目の離せない試合が繰り広げられると予想される。
予想
◎中京大中京
○東邦vs享栄の勝者
▲至学館
△愛工大名電
中京大中京はMax147の2年エース高橋くんに、変則左腕の板倉くん、急成長した麻続くん、松島くん、元U-15代表の1年生畔柳くんと豊富な投手陣が日本一参加校が多い愛知県大会では有利に働くことだろう。打線も印出くん、今泉くん、尾崎くんなどどの打順からでも点が取れる。
東邦はセンバツでエースだった石川くんがこの夏は野手に専念することもあり、やや投手陣が不安。ノーシードなので試合数が多いため、中心となる奥田くん、植田くんだけでは厳しいと予想され、投手としての石川くんをどのように使うかが鍵となってくるだろう。また打線は石川くんと熊田くんを擁する日本一の打線。どこまで負担を少なく、ベスト8までにいけるかがポイントになるであろう。
その東邦と同じブロックに入った享栄。大藤さんが就任されて初めての夏大会。三島くん双子バッテリーを中心に安定感のあるチームになってきた。大藤さんも中京大中京時代の感覚を取り戻してきたといっており、享栄復活に期待。
至学館は大会No.1捕手の評価を得ている牧山くんが攻守の要。過去10年で私学4強を倒し甲子園に行った唯一の高校ということもあり、今年も上位にくることは間違いないだろう。Bブロックは豊川工業や刈谷など実力校が揃っているが、持ち味の思考破壊を武器に勝ち上がり私学4強に挑む。
愛工大名電の注目は1年生エース田村くん。星稜の奥川くんと投げ勝ったということで一躍有名になった。ただ1年生エース一本で勝ち抜けるほど愛知大会は甘くはない。東邦の藤嶋くんが1年生で甲子園にでた時も、大井くんという3年生エースがいたから勝ち抜けた。どう投手陣を使っていくのか倉野監督の采配に注目。東邦と同様ベスト8までに田村くんの負担をどれくらい軽減できるかがポイントになってくる、
ブロック別予想
Aブロック
◎愛産大三河 ○春日丘 ▲西尾東 △日本福祉大
好カード西尾東VS豊田西の勝者と春日丘がぶつかるということで、序盤から目が離せない。その反対側で5回戦まで比較的楽に進めそうな愛産大三河が優勢と予想。
Bブロック
◎至学館 ○刈谷 ▲安城 △豊川工業
シードの至学館が頭一つ抜けているが、昨年東愛知ベスト4の刈谷、安城や豊川工業も実力はなかなかのもの。至学館相手にどこまでやれるか楽しみだ。
Cブロック
◎桜丘 ○豊橋中央 ▲渥美農業 △同朋
5回戦まで桜丘と豊橋中央が順調に進んでいくだろう。ただ桜丘は渥美農業に注意が必要。
Dブロック
◎豊川 ○大府 ▲杜若 △春日井商業
飛び抜けた選手はいないもののこのブロックでは選手層が一番厚い豊川が一つ抜けている。そこに4回戦で大府、5回戦で杜若、春日井商業あたりが食い下がってきそうだ。
Eブロック
◎中京大中京 ○岩津 ▲刈谷工業 △名古屋
中京大中京一強。エース高橋くんをいかに温存させ、ベスト8まで進めれるかの戦いになるだろう。
Fブロック
◎享栄 ○東邦 ▲東浦 △星城
享栄と東邦の勝者がそのままベスト8に進むと予想される。ただ東邦は享栄と当たるまでに好投手がいる星城と当たるので、そこでの試合内容が享栄戦に大きく影響しそうだ。5回戦では全尾張大会王者の東浦が享栄と東邦の勝者とぶつかるであろう。
Gブロック
◎栄徳 ○愛知黎明 ▲成章 △安城東
金城監督の愛知黎明が春の実績では1番ではあるが、夏の栄徳は侮れない。栄徳は過去10年で準優勝2回、ベスト4が1回と甲子園まであと一歩のところまできている。
Hブロック
◎愛工大名電 ○中部第一 ▲誉 △愛産大工業
磯貝くん擁する中部第一と愛工大名電の勝者がベスト8に進むであろう。中部第一は春に東邦と中京大中京と破っているが、東邦はセンバツの直後だし、中京大中京は事実上消化試合でエース勝ったということで実力がどれほどなのかはまだ分からない。愛工大名電は磯貝くん対策をしっかりしてくるだろうし、初戦が名電戦である中部第一にとって難しい試合になることが予想される。