僕が信じているのは
物事を変えられるのは、あなた自身を変えた時のみであると。
それしかないんです。
他人を変えることはできません。
失望や悲しみ、怒りといった感情を感じる時、環境のせいにしてはいけません。
困難があるときこそ、深呼吸をし、リラックスして、その問題についてどう改善できるかのみ考えるべきです。
自分自身に向き合って努力することのみでこそ、状況が改善されるのです。
ー自分自身を変えることがあなたの周りの状況を変えうると思いますか?
僕はそう思います。
みんながあなたの努力を見てくれているとは言いませんが、
何人かあなたの努力を見て、あなたを理解してくれていると思いますし、
彼らはあなたをサポートし、助けてくれるかもしれません。
あなたは困難を一人で克服する必要はないと思いますし、彼らと一緒に困難に立ち向かえるかもしれません。
でも、あなたが何かを変えようとしないなら、たぶん。。。
あなたはその問題を克服できないでしょうね。
僕自身もサッカー選手としても人間としても若かった頃は、たくさんの失敗をしました。
そして、失敗に気づいた時、時間、エネルギーを無駄にしてしまっているなと、環境を出来るだけ早く変えたいと思いますた。
“自分自身を変えなくてならない”と
ー本田さんのこれまでにあった困難な状況を教えてください。
試合に負けた時が、一番努力するべき状況にあったと思います。
僕は今までたくさんの試合をして、たくさんのチームで負けを経験しました。
失望するのは、試合に負けた後、みんなお互いに怒ったり喧嘩のような議論をします。
プロチームにとってはこれが普通だったりはします。
でも大抵、生産的な会話ではなかったり、
単純に自分自身が気持ち良い思いをしたいだけだったりします。
これって、僕がさっき言いたかったことと同じなんですよ。
彼らは責任から逃れ、現実逃避したいだけなんです。
ーそのような状況の時はどう対処しますか?
まず答えを出す前にそのことについて深く考えますね。
もちろん、僕も高校生とか若い頃はそれができませんでした。
名古屋でプロサッカー選手になってからもそれはできていませんでした。
ただ、少しずつですが、良くしていきました。
物事がうまくいかないときは僕だって悲しみ、怒り、失望などを感じますが、
今の僕は以前よりもずっと困難をうまく克服する方法を知っています。
ただ、満足していないですし、満足するべきではなく、
今も過去の物事、経験などからたくさんの新しい事を学び続けています。
信じているのは、もっと良くできるということ。
ー受け入れられないぐらいの困難な状況はありましたか?
もちろん、ありました。
受け入れられない状況はたくさんありましたが、それこそがトレーニングだと思っていました。
誰もが最初から受け入れることはできませんが、何度も失敗を経験すればより良くなっていきます。
でも、本当に重要なことは誰が悪いとかではないんです。
僕が本当に伝えたいのは、何が悪いとかは問題ではないということ。
それが仮に他人の失敗でも、あなたが本当により良い状況を手に入れたいのであれば、
何かを変えなければなりません。あなた自身で考えないといけないんです。
もしあなたがこの本質に気付けば、どんな状況でも改善できるようになるでしょう。
自分自身を変えていくことが、あなたの成長に繋がるのです。
『あなたが変えられるのは あなた自身だけだ。』